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大きな見方で流れを俯瞰しよう~「FACTFULLNESS/ファクトフルネス」から

話題の本「ファクトフルネス」です。

今年の1月発売で、3月末の今でも本屋では平積みになってたり、ベストセラーの上位として紹介されていたりしますね。

FACTFULLNESS

Factfulnessを辞書で引いても出てこないので、おそらく造語なのでしょう。

  • Fact: 事実
  • -ful: ~に満ちた、~性質をもつ(名詞を形容詞化する)
  • -ness: ~性(抽象的な名詞を造る)

うーん、よく分からんですが・・・

「皆さん!世界を見る目が偏り過ぎています。世界を正しい目で(事実に基づいて客観的に)見るようにしましょう。」

ということを、たくさんの統計データを交えながら、これでもか!これでもか!と説明してくれている本です。

原著の表紙

原著原著だとFACT FUL NESSと表記。深い意味ないかもですが。amazon.comの画像から。

小さな字で書いてあるのは、「我々が、世界の理解について、間違っている10の理由。そして、なぜあなたが思っているより、ものごとは良いのか(悪くはないのか)。」です。

偏った見方

テレビや新聞、そしてネットニュースでもたくさんの世界のようすを伝えるニュースが流れています。

これらの日々の報道を目にして、

  • 世界は豊かな先進国々と、貧しい発展途上国に分断されており、
  • 全体としては、悪い方向に向かっている・・・・。
  • 自然災害や、悲惨な事故でたくさんの人々が犠牲になったりもしているし・・・。

漠然とそんな気になっていました。

1つには人間のネガティブ本能が、1つには偏った報道が、そのように仕向けているのです。(第2章に詳しい説明があります。)

そんなことはないよ、と

でも本書を読むと、そのような認識が実は正しくない、ということがよく分かります。

  • ここ数十年で、世界の人々の暮らしはかなり向上している。
  • 現在の世界の大多数の人々は、中程度の生活を営んでいる。

といったことを、たくさんの統計データを使って図示し、分かりやすく伝えてくれています。

チンパンジーにも勝てない13問のクイズ

最初のあたり、イントロダクションで13問の質問が用意されています。このクイズの答えは相当に衝撃的です。

例えば以下の質問3は、世界で極度の貧困にある人の割合が、この20年でどうなったか、を問うものです。

「FACTFULLNESS」のイントロダクションから「FACTFULLNESS」のイントロダクションから、クイズの一例。

質問3の答えは「C」で、その平均正解率は7%です。

この20年で、世界は大きく豊かになっているのです。

その一方で日本はこの20年間、”失われたナントカ”で逆に貧しくなる一方・・・・。

この13この質問を、著者がいろんなところで実施したところ、結局ランダムに選んだ正答率を超えることは無かったそうです。

チンパンジーに出題した方が正答率が高くなるという・・・・。

さて、この13問をクイズサイト形式でまとめてあるのを見つけたので、興味のある方はトライしてみてください。

大きく俯瞰しよう

この書は、

  • 所得を4つのレベルに分けたり、
  • 人口を10億人単位で大まかに表現したり、

で、大きな目で見て世界がどうななっているのか、を分かりやすく図示してくれています。

また、これが時系列でどうなっているのか、各所得レベルの人たちがどのような生活や習慣を持っているか、ということも教えてくれます。

このように、物事のながれを分かりやすく俯瞰する必要性を改めて認識しました。

ひとこと

報道される世界のできごとを、一歩引いて見てみましょう。

画面に映っていることそれ自体は事実だけど、それが(たいていは悲惨な状態が)そこらじゅうで起こっているとは限らない、ということも考えてみましょう。

これからの世界の中心は、アジア、そしてアフリカです。いつまでも欧米中心の思考だと判断を間違えかねませんので、注意が必要です。

なんてことを考えていきたいと思いました。