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もっと自由な生き方を目指そう ~ 「働き方 2.0 vs 4.0」から

橘玲(たちばなあきら)氏の「働き方 2.0 vs 4.0」です。

働き方に焦点を当てて、日本における働き方の問題や、これからを生き延びる方法まで、話題の範囲はけっこう広いです。

働き方についての話題が多い昨今、ぜひ読んでおきたい1冊です。

働き方 2.0 vs 4.0

副題は「不条理な会社人生から自由になれる」です。

著者の橘玲氏の本は結構好きでして、たぶんほぼすべての著作に目を通していると思います。

お金についての考え方や、社会科学や世の中の仕組みから考えたらどんな生き方が良いかなど、いろいろ勉強させてもらっています。

今回は働き方にフォーカスした本です。

日本の職場の特異性

本書の2章「前近代的な身分制社会・日本」では、日本の職場環境が、世界基準から見たらどんなに変わっているか、ということがいろいろと紹介されています。

小項目をいくつかあげますと、

  • 成果主義は「反差別運動」から生まれた
  • 労働組合が守るのは「正社員の既得権」
  • ブラック企業というイノベーション
  • 高卒の男性は大卒の女性よりも課長になれる
  • 現地採用・本社採用は「国籍差別」
  • 定年制は「年齢差別」
  • サービス残業は「奴隷労働」
  • 「定年後再雇用」という矛盾

などなど・・・・。

そのうちで印象的だったのを1つ紹介します。

結局は、残業時間で昇進が決まる・・・

2章の中にある「高卒の男性は大卒の女性よりも課長になれる」からです。

2章から橘玲「働き方 2.0 vs 4.0(不条理な会社人生から自由になれる)」の2章から

日本の職場で特徴的なこととして、男女による昇進の差を引用の形で紹介しています。

  • 60歳の性が課長以上になっている割合:2割
  • 60歳の性が課長以上になっている割合:7割

ぱっと見、男女差別が行われている・・・・と思ってしまいますが、「就業時間」をそろえるとこの男女差が消えてなくなってしまうのだそうです。

残業すれば、こいつはできる、仲間だ、と認められて昇進できるのね・・・・。

つまり、残業しないと認められない、という強迫観念?!から残業ワールドに突入していき、それがアタリマエになって感覚がまひしていしまう、って感じでしょうか。

実感として分からなくもない。

中には、その仕事が好きで楽しくて結果的に残業時間が伸びる、という方もいるでしょうが、少数派かな。

現代の成功者たち

本書の4章の中にある「「ぬるい日本」でさっさと億万長者になる」では、東京大学周辺にたくさん集まっているベンチャー企業と、企業を目指す若者の話が紹介されています。

4章から橘玲「働き方 2.0 vs 4.0(不条理な会社人生から自由になれる)」の4章から

すご~い!こんな世界があるんですね。(遠い目)

  • 「ぬるい日本」でベンチャーを起業してさっさと億万長者になる。
  • 大手の会社を目指して就職し、正社員という身分をえて残業に忙殺される。
  • 非正規という働き方を選び(選ばざるをえなくなり)、理不尽な思いをする。

人生いろいろとは言いますが、ギャップがすごい・・・。

ベンチャー起業なんてやる若者はやはりかなりの少数派のようで、(日本での)競争率は低いそうです。

人的資本の投資

少し前後しますが、4章の少し前の方に「長く働く、いっしょに働く」という項目があり、そこで人的資本を労働市場に投資する話が出ています。

人的資本については、著者のたの本でもよく出てきます。

↓これを実際に計算したブログ記事も以前作りました。

あなたの稼ぐ力はおいくらほどか?!【人的資本論をサラリーマンに適用】

あなたの稼ぐ力はおいくらほどか?!【現実的な年収から人的資本を計算】

ひとこと

目次ざっとこんな感じです。

  • はじめに 「未来世界と「前近代的世界」に引き裂かれて
  • 1章 生き方・働き方が衝撃的に変わる未来
  • 2章 前近代的な身分制社会・日本
  • 3章 会社や管理職はなくなるのか?
  • 4章 「未来世界」で生き延びる方法
  • おわりに 日本の未来は明るい

私自身、数年前までは多少の残業はアタリマエ、みたいな感覚を持っていました。

が、昨今の働き方改革、残業削減、の流れに乗って、最近はほとんど残業することなく「お先に失礼~」って感じで帰宅するようにしています。

たくさんの人が残っていようと、上司が残っていようと、お構いなしで。^^

本書の法則によると、これだともう昇進できないですね。

大丈夫かな~、と思う反面、これで正しいのだ!とも思える、なかなかフクザツな心境です。^^;

帰りますけどね。ははは・・・。