その他

交通事故も死者数も減り続けているけど、日本では歩行者が犠牲になりやすい【警察庁のデータから】

最近、なんともいたましい交通事故のニュースが多いですね・・・。

そんなこともあり、交通事故の件数や死傷者の数って、増えてるの?減ってるの?と思って調べてみました。

交通事故の件数や死傷者数は、ここ10年20年だと減り続けています。

でも、歩行者や自転車に乗っている人が巻き込まれる割合がとても多いです。

交通事故や死傷者の数は減少している

  • 交通事故の件数・負傷者数・・・ここ15年であれば一貫して減っています
  • 交通事故による死者数・・・ここ25年であれば一貫して減っています

警察庁が、交通事故に関する統計データを公開していますので、これを見てみましょう。

参考1:警視庁統計データ > 安全・快適な交通の確保に関する統計等 > 年報

ここにある「交通事故死者数について」の2018年(平成30年)版をエクセルでグラフ化ます。

「平成30年中の交通事故死者数について」から「平成30年中の交通事故死者数について」から

事故件数と負傷者数

1948年~2017年までの交通事故件数と負傷者数です。

交通事故件数と負傷者数交通事故件数と負傷者数(警察庁の統計データから)

事故件数と、負傷者数のグラフの形がかなり似ています。

1970年(昭和45年)ころに第1のピーク、2004年(平成18年)ころに第2のピークがあります。

2004年以降、一貫して事故件数と負傷者数ともに減少し続けています。

死者数

1948年~2017年までの交通事故による死者数です。

交通事故による死者数交通事故による死者数(警察庁の統計データから)

1970年(昭和45年)ころに第1のピーク、1992年(平成4年)ころに第2のピークがあります。

1992年以降、一貫して事故件数と負傷者数ともに減少し続けています。

負傷者数と死者数の傾向が違う

これらのグラフを見て、

  • 交通事故件数と負傷者数のグラフは形がそっくり
  • 交通事故件数と死者数のグラフの形がちょっと違う

ということに気づきました。

負傷者と死者の傾向がちがう負傷者と死者の傾向(グラフの形)がちがう

事故件数と死者数の関係

で、少し見方を変えたグラフです。

  • 横軸:事故件数(≒負傷者数)
  • 縦軸:死者数
交通事故件数と死者数の関係交通事故件数と死者数の関係(警察庁の統計データから)

第1次交通戦争(1970年付近)

1970年(昭和45年)を境に、事故件数と死者数がともに増える傾向から、事故件数も死者数も減少する傾向に変わっています。

この1970年ころを「第1次交通戦争」と言うらしいです。

参考2:平成29年における交通死亡事故の特徴等について

このころは、車がどんどん普及し始めたけど、安全のためのインフラがまだ未整備だったこともあり、事故も死者も増える一方だった。

そこで、信号・歩道・横断歩道・歩道橋・ガードレール・照明・道路標識などのインフラ整備が進み、事故件数や死者数が減少に転じたもよう。(参考2から)

第2次交通戦争(1992年付近)

せっかく減少に転じた事故件数と死者数ですが、1979年以降また上昇に転じてしまいます。

そして1992年(平成4年)以降は、事故件数は増加しつつも、死者数は減少に転じます。

この1992年ころを「第2次交通戦争」と言うらしいです。

第2次ベビーブーム世代が免許を取り、車を運転をする(運転技術が未熟な)若者が増加し、事故も死者も増加に転じたと。

このころ、救急救命設備の整備・運転者教育の充実・シートベルトやチャイルドシートの着用義務化・飲酒運転などの悪質運転対策強化、あたりに取り組み、死者数は減少に転じたようです。(同 参考2から)

しかし、事故件数は2000年まで増加を続けます。

2000年以降

事故件数の増加は2000年でストップし、2005年以降だけ見れば事故件数も死者数も一貫して減少しています。

このまま、事故件数ゼロ・死者数ゼロ、の理想状態を目指しているようにも見えます。

しかし、喜んでばかりもいられません。

日本の交通事故による死者数の特徴

日本では、「歩行中・自転車乗車中」の交通事故死者数が多いのです。

参考3:平成30年における交通死亡事故の特徴等について

歩いている人と、自転車に乗っている人が巻き込まれている歩いている人と、自転車に乗っている人が巻き込まれている

日本では、歩いている人と、自転車に乗っている人が、交通事故に巻き込まれて死んでしまう傾向がとても強い・・・・。

幹線道路なのに歩道に柵がない、道路が狭くて歩道すらない、そして、事故が起こると巻き込まれる、って感じでしょうか。

車側の安全対策も重要ですが、インフラ側の安全対策、巻き込まれにくいしくみづくり、がもっと進むことを切に願います。

ひとこと

ここ10年や20年は、事故件数や死傷者は減り続けています。

でも、歩行者や自転車に乗った人が巻き込まれてしまう割合が多いなど、まだまだ必要な対策がありそうです。

車側の安全対策も重要ですが、インフラ側の安全対策、巻き込まれにくいしくみづくり、がもっと進むことを切に願います。